感染症対策のマスクの有効性についてですが、基本的な考え方としては、患者さんがマスクを着用することにより飛沫防止ができ病原菌の拡散防止にはつながりますが、予防効果は明確な根拠はありませんでした。しかし最近、5月17日に香港大学の研究チームがハムスターを使った実験により、マスクの着用をすることで新型コロナウイルスの感染リスクを2割以下に抑えられる可能性があることが分かったと発表しました。

香港メディアによると、実験では新型コロナウイルスに感染させたハムスターを入れたケージを、健康なハムスターのケージの隣に設置。感染したハムスターの側から健康な側に風を送ったところ、1週間以内に15匹中10匹がウィルス

に感染した。(66.7%)

一方、健康な側のケージに医療用マスクで作った障壁を取り付けると感染率は33.3%に、感染した側につけると16.7%に低下した。また、マスクありの状態で感染したハムスターは、マスクなしの感染に比べ、体内のウィルス量が少なかったという。研究チームを率いた袁国勇教授は「マスクの有用性は明らかだ。感染しても、ウィルス量が少なければ重症化や死亡リスクは低くなる」と述べました。

まだまだ新型コロナウイルスは収束しそうにありません。油断せず、マスク着用で乗り切りましょう。

 

二子玉川メディカルクリニック